4K・8K … 解像度が高く、高精細な映像
4K・8Kとは、次世代の映像規格で、超高画質の映像のことです。
4K・8Kの「K」は1,000を表しています。横のピクセル数が4Kなら約4,000ピクセル、8Kなら8,000ピクセル近くになります。
現在の主流であるフルハイビジョン（2K）テレビは横1,980ピクセルの解像度なので、4Kテレビはその4倍高精細、8Kテレビは16倍高精細となります。
2018年12月より「新4K8K衛星放送」がスタートして、一般の家庭でも手軽に4K・8Kの映像を楽しめるようになりました。海外では4Kテレビがすでに高い普及率を誇り、日本国内でも今後普及していくことが予想されます。
画素数が多いから、きめ細やかな映像を楽しめる
4K・8Kテレビの魅力は、まずそのきめ細やかな映像です。
テレビのデジタル映像や画像は、小さな点を集めて表示しており、その点のことを画素といいます。4K・8Kテレビは表示できる画素数が多いので、フルハイビジョンテレビでは不可能だった細部の描写が可能です。まるで実物を目にしているような、臨場感あふれる映像を楽しめます。
また、4K・8K放送では、BT.2020（Rec.2020）という規格が標準化されています。規格上では99.9%の色彩を再現できるとされており、従来のフルハイビジョン放送で用いられているBT.709（Rec.709）よりも飛躍的に広い色域をカバーしています。
フレームレートが上がり、映像が滑らかに
4K・8K放送では、映像の滑らかさを決める「フレームレート」も向上しています。
フルハイビジョンでは1秒間に30フレームの映像が再生できましたが、4K・8Kは1秒間に60フレーム以上の映像が再生されます。スポーツやアクションなど動きの速い映像も、より滑らかに楽しむことができます。
画面が大型になっても、粗さが目立たない
テレビが大型になるほど、1つの画素あたりのサイズが大きくなります。大型テレビでフルハイビジョン映像を視聴すると、画像を引き伸ばすような形になるので、粗い印象になってしまいます。画素数が多い4Kテレビなら、テレビが大型になっても粗さが目立ちません。ぼけた印象もなく、大画面で迫力たっぷりの映像を楽しめます。
4K放送の視聴に必要なもの
4K放送を視聴するには、4Kテレビのほか、「4K対応アンテナ」「4K対応チューナー」が必要です。
4K対応アンテナは、4K放送の電波を受信します。4K対応チューナーは、アンテナが受信した電波を映像に変換します。4Kテレビを使っていても、アンテナ・チューナーが4Kに対応していないと、4K画質で視聴できないので注意が必要です。
最近は、4K対応チューナーがあらかじめ内蔵されているテレビも増えてきています。
HDMIケーブルや切替器も、「4K対応」を選びましょう
4Kテレビと接続するHDMIケーブルや切替器・分配器・アダプタなども、4Kへの対応が必要なことをご存知ですか？
HDMIケーブルには数種類のバージョンがあり、バージョンが上位のものほど伝送速度や対応解像度が優れています。4Kの映像は、解像度が高いぶん非常にデータ量が多くなっています。4Kに対応していないHDMIケーブルを使用すると、本来の映像の美しさを活かせない場合があります。
4K放送を視聴するときは、「Premium HDMI対応品」など、4Kに対応しているHDMIケーブルを使用しましょう。伝送速度が速く、高解像度に対応しているので、4Kテレビの高画質を損なわずに楽しむことができます。
